自動水栓?手動水栓?どっちがおすすめ?比較しました!

家の中で何度も使う場所、それは「水栓」なのかも。
特にキッチンや洗面台は家族が毎日使う場所。
ちょっとした違いだけで、手軽さやお掃除のしやすさといった暮らしの快適さに大きく影響します。
そしてリフォーム時に意外と迷うのも「水栓選び」。
最近は手をかざすだけで水が出る自動水栓も増えてきましたが、やっぱり手動水栓の操作感や安心感を好む声が多いのも事実。
使いやすさやコスト、衛生面や節水、どれを優先するかで選び方は変わります。
今回はリフォームで後悔しないために「自動水栓と手動水栓の違い」&「結局、どっちがおすすめ?」を暮らし目線で整理してご紹介します。
INDEX
自動水栓・手動水栓をおさらい!
リフォームでの水栓選びは、毎日の使い勝手に直結!
ここでは「自動水栓」と「タイプ別手動水栓」をご紹介します。
自動水栓
センサー式水栓(自動水栓)

手をセンサーにかざすだけで水が出る「センサー式水栓(自動水栓)」。
2000年代から徐々に住宅での採用が広まりました。
特にコロナ禍では、衛生面での安心感から採用率が高まったと言われています。
お肉をこねた手でも、水栓に触れずに手を洗える便利さはやはり魅力的。
そして、自動で水を止める機能を使えば、節水性の高さにもつながります。
一方で「意図しないタイミングで水が出て、袖が濡れた」「ちょっとだけ水を出したい時に不便」など、ストレスを感じる声が実は多いのも事実。
便利さと不便さのどちらもあるのがセンサー式水栓(自動水栓)。
「便利そう」だけで採用するのは心配なので、不便さも考慮した上で検討したいですね。
自動水栓設置場所ごとの特徴
キッチン水栓:料理中や手が汚れているときでも簡単に水が出せる。節水にも有効。
洗面水栓:子どもや来客でも自然に手洗いができるので、習慣化しやすい。衛生面も安心。
トイレ水栓:非接触で衛生的。公共性の高い場所でも広く採用しているのは納得。
手動水栓
2ハンドル型


温度と水量を水とお湯、それぞれ独立して調整できるタイプです。
水量の微調整がしやすく、特に洗面での採用が多数。
デザイン性が高い水栓も多く、特に壁出し2ハンドル水栓では根元が濡れにくい点が人気ですよ。

ちなみに、こちらが「壁出し2ハンドル」
ただ、ハンドルをそれぞれ調整して水量の微調整をすることが、お子さまや手が不自由な方には難しく感じることも。
検討時には「水栓を使う方全員が使いやすいのか?」という視点をお忘れなく。
レバーハンドル型


片手で温度と水量を同時に操作可能。キッチンで調理中に、洗面台で顔や手を洗う際に片手だけで操作できる「使いやすさ」が魅力。
ということもあり、キッチンや洗面台でもレバーハンドル水栓が主流になっています。
懸念点は、洗面台から生えるように設置する「立水栓」では水栓の根元が濡れやすく、汚れがたまってしまうことも。
こうした点を考慮して、近年では水栓とレバーが分離したタイプも水まわりメーカーの洗面台で増えてきました。
レバーハンドルといっても形状は様々なので、比較してみてくださいね。

このような水栓とレバーが別々のタイプも増えてきました。
手動水栓設置場所ごとの特徴
キッチン水栓:シングルレバー型が主流。料理中や片手で操作したい場面で便利。
洗面水栓:シングルレバー型が増えてきましたが、2ハンドル型もデザイン性で人気。
トイレ水栓:タンクレストイレの場合、シンプルなシンプルレバー型がほとんど。
自動水栓のメリット・デメリット

リフォームで自動水栓を選ぶかどうかは、暮らしの快適さや衛生面に直結する大切な判断ポイント!まずはメリットからご紹介。
自動水栓のメリット
メリット1:非接触で衛生的
自動水栓は手をかざすだけで水が出るため、水栓に触れる必要がありません。この衛生面がやはり1番のメリット!
調理中に手が汚れている場合や、子どもや来客が多い家庭でも衛生的に手洗いができます。
感染症対策や菌の拡散防止にも有効で、キッチンだけでなく洗面やトイレに設置するとその効果が実感しやすいですよ。
キッチンに自動水栓をつけたい。というお声の方が正直、多いのですが、洗面やトイレこそその効果を発揮できるのでご検討をお忘れなく。
メリット2:節水効果
必要なときだけ水が出るため、無駄な水の出しっぱなしを防げます。
一般的な手動水栓と比べると、家庭での水道代削減につながるケースも。
特に共働き世帯や小さなお子さまがいる家庭では、自然に節水習慣を身につけられるのも魅力です。
メリット3:デザイン性・利便性
自動水栓はスッキリしたモダンなデザインが多く、近年では水まわりメーカーが独自のデザイン性を持った自動水栓を展開しています。
さらに、海外製水栓でも自動水栓の取り扱いが増えたことで年々、自動水栓の選択肢は増えています。
また、手がふさがっている状態でも片手や両手を使わずに水を出せるため、料理や掃除の作業効率が上がること間違いなし。
この「便利さ」を自動水栓のおすすめポイントとして挙げる方が多数です。
一方で、自動水栓にはデメリットもあります。
ここをちゃんと知った上で自動水栓にするかしないかは、その後の満足度につながるポイント!要チェックです。
自動水栓のデメリット
デメリット1:導入コストが高め
自動水栓は手動水栓に比べ本体価格が高く、取り付け工事も必要になる場合があります。
価格だけで比較すると数万円単位で差が出るので、費用削減ポイントになりがち。
特にキッチンや複数の洗面所に導入する場合は、初期費用がかさむ点に注意が必要です。
デメリット2:センサーの精度や操作性のクセ
手をかざしても反応が鈍い、逆に誤作動して水が出てしまうなど、センサーの特性に慣れるまで時間がかかることがあります。
よく聞かれるのはセンサーの感度が高すぎて「センサー上部に少しでも近づくと、出てきて欲しくないタイミングで水が出ること」
せっかくシンク内を綺麗にしたばっかりなのに濡れてしまった。なんてことはよくあります。
他にも「自動で水が出るタイミングが若干遅い」「水が出る時間が短い」など、体感の違いで意見が分かれることもあるようです。
また、温度や水量の微調整は一部のモデルでハンドル操作が必要になる場合がありますよ。
デメリット3:電源・メンテナンスの手間
自動水栓・電池式の場合は定期的な電池交換が必要。また、センサーや内部機構のメンテナンスも手動水栓よりやや複雑。
長い目で見ると、将来的に「センサーの反応が悪い」「誤操作が増えてきた」といったことは起こり得るでしょう。
自動水栓が広く普及し始めたばかりということもあり、こういったことはあまり聞かれることはありませんが、停電時といった時にでも安定して使えるといった点では、手動水栓より劣るのは確かです。
自動水栓は「衛生面・節水・デザイン・利便性」を重視する家庭に向いていますが、コストや操作性、電源管理も考慮することが大切ですよ。
手動水栓のメリット・デメリット

リフォームで手動水栓を選ぶ家庭は今でも多く、安定した使い勝手とコスト面での魅力が強み!。まずはメリットから見ていきましょう。
手動水栓のメリット
メリット1:操作が直感的で細かく調整可能
手動水栓では、レバーハンドル型や2ハンドル型が主流です。
特に2ハンドル型は温度と水量をそれぞれ独立して調整できるため、洗面での洗顔や手洗いなど、細かい水の出し加減が必要なシーンで便利です。
レバーハンドル型は片手で水量と温度を同時に操作でき、料理中や手がふさがっているときでもスムーズに使えます。
直感的な操作感は、多くの方にとってストレスなく使えるのが魅力です。
メリット2:耐久性とメンテナンスのしやすさ
自動水栓に比べて構造がシンプルなため、故障が少なく長く使えます。
内部機構も手軽に掃除や交換が可能で、長期的なメンテナンス費用が抑えられる点も選ばれる理由のひとつ。
メリット3:導入コストが抑えられる
手動水栓は本体価格が比較的安く、工事も簡単。
キッチンや洗面台を複数設置する場合や、予算を他の設備に回したい場合にも向いています。
一方で、手動水栓にはデメリットもあります。
手動水栓のデメリット
デメリット1:衛生面で自動水栓に劣る
水栓に直接触れる必要があるため、調理中や子ども・来客が多い家庭では、菌の付着や感染リスクが気になることも。
特に洗面やトイレに設置する場合は、清潔を意識した使い方が求められます。
デメリット2:水の出しっぱなしになりやすい
無意識に水を出しっぱなしにしてしまうケースもあり、節水の観点では自動水栓に比べて劣る場合があります。
特に小さなお子さまや高齢者が使う家庭では習慣づけが必要です。
デメリット3:デザインや利便性の面で制限がある場合も
最新のリフォーム空間、特にキッチンでは、スッキリした自動水栓の方がデザインに馴染むことがあります。
手動水栓もデザインは豊富ですが、センサー式のような利便性や近未来的な雰囲気は出しにくいことがあります。
手動水栓は「シンプル・安定・コスト重視」の家庭に向いており、特に使い慣れた操作感と耐久性を重視する場合におすすめですよ。
自動水栓は後付けできる?

既存の住まいでも、「やっぱり自動水栓を導入したい」と考えることは少なくありません。
では、手動水栓を使っている家庭でも自動水栓を後付けできるのでしょうか?
結論から言うと「基本的には可能ですが、いくつか注意すべきポイントあり」
1. 既存の水栓との互換性
後付けを検討する場合、まずは既存の水栓の種類と配管の形状を確認する必要があります。
シングルレバー型のキッチン水栓や洗面水栓の場合、多くの自動水栓用アダプターや交換部品が対応しています。
一方で、2ハンドル型の古い水栓や特殊な配管形状の場合は、取り付けできない場合や配管工事が必要になることがあります。
こうした判断は自分では難しいので、事前にメーカーやリフォーム業者に相談し、互換性を確認することが重要です。
2. 電源の確保
自動水栓には多くの場合、センサーを動かすための電源が必要です。
そのため、キッチンや洗面台など設置したい場所に電源が確保できるかがポイント。
場所によっては、壁を一部壊したり壁紙の補修が必要になったりと思った以上に大工事になってしまう可能性もあります。
また、乾電池式の自動水栓を選んでみるのも一つの選択肢です。
その場合、電池の交換頻度や設置位置を考慮する必要あり。既存の配管や収納の構造によっては、電池ボックスの設置スペースの確保がポイントになります。
こうした電源の確保についても事前にリフォーム業者へ相談しておくと安心ですよ。
3. 取り付け工事の内容
後付け自動水栓は単純に水栓を交換するだけの場合もあれば、配管や給水・給湯の分岐工事が必要な場合もあります。
特に、シンク下のスペースが狭い場合や、排水管との干渉がある場合は、事前に寸法や取り回しを確認しておくとスムーズ。
また、設置に伴ってシンクやカウンターを一部加工するケースもあります。
4. コスト面
自動水栓の後付けは、水栓本体の価格に加えて工事費が必要になります。
既存の水栓の撤去や配管の追加が必要な場合は、さらに費用がかかることも。
予算に余裕を持たせて計画することが大切です。
5. 利用シーンに合わせた選び方
後付けの場合、どこで自動水栓の利便性を活かすかを考えるのがポイント。
料理中や手が汚れているキッチン、子どもの手洗いが多い洗面、衛生面を重視したトイレなど、使うシーンを明確にして選ぶと、導入後の満足度が高まります。
既存の住宅でも自動水栓は後付け可能ですが、配管や電源の確認、工事の可否、コストの3点を押さえておくことが大切。
リフォームのタイミングで導入する場合は事前にリフォーム業者やメーカーに相談して、最適な水栓タイプと設置方法を検討すると安心です。
暮らしの快適さや衛生面をアップデートするチャンスとして検討してみましょう。
自動水栓と手動水栓、どっちがおすすめ?

誰もが悩む「自動水栓か、手動水栓か」。
それぞれのメリット・デメリットを押さえた上で、暮らしのシーンに応じて選ぶと後悔が少なくなりますよ。
ここでは、キッチン・洗面・トイレに分けて比較してみましょう。
キッチン水栓→自動水栓がオススメ
料理中は手が汚れやすく、両手を使う場面も多いので、自動水栓は間違いなく便利。
また、「洗い物は基本的に食洗機を使う」という方にとっては、自動水栓特有の操作性ストレスを感じる機会も少ないかもしれませんよ。
一方で、手動水栓は水量や温度を微調整しやすく、シンク内での食器洗いや湯加減調整が直感的に行えるのも魅力。
料理の仕方や家族構成によって自動・手動を選んでも良いですね。
洗面水栓→自動水栓も良いけれど、手動水栓でもOK
子どもや来客が多い家庭では、自動水栓がやっぱり便利。
手をかざすだけで水が出るため、衛生面でも安心です。
逆に、洗顔やメイクで微妙な水量や温度の調整をしたい場合は、手動水栓の方が操作しやすくストレスが少ないことも。
2ハンドル型なら温度を細かく調整でき、レバーハンドル型は片手操作で便利です。
また、洗面台に設置できる自動水栓の種類はまだまだ少なく、気に入った水栓が見つからない。というお声もあります。
なんだかデザインが納得できない、なんて場合には無理して自動水栓を選ばずに、気に入った手動水栓を選ぶ選択肢も満足度の高さにつながりますよ。
トイレ水栓→自動水栓がオススメ
トイレでは衛生面を重視する場合、自動水栓がおすすめ。
非接触で使用できるため、感染症対策や清掃の手間軽減にも役立ちます。
また、トイレの手洗いはコンパクトなことが多いため、水栓まわりが思ったよりも水濡れしやすいことも。
メーカーによってはタンクレストイレと手洗いが連動して自動で水が出る機能などセット品もあるので、こうした機能がある場合は自動水栓がおすすめです。
一方、予算や耐久性を重視するなら、手動水栓でも十分。
タンク一体型や独立型の手動水栓は、壊れにくく長期的に安心して使用できますよ。
水栓を選ぶときのポイントは?
・衛生・節水重視なら▶︎▶︎▶︎「自動水栓」
・コスト・操作の安定性重視なら▶︎▶︎▶︎「手動水栓」
どちらが「正解」というわけではなく、家族のライフスタイルや使用シーンに合わせて選ぶのがポイントです。
キッチンは自動水栓、洗面は手動水栓、といったように場所ごとに最適な水栓を組み合わせることで、デザイン性も利便性も両立できますよ。
水栓で毎日の小さな快適さを大切に

水栓は毎日の暮らしに欠かせない存在でありながら、間取りやインテリアデザインに比べて後回しになりがちな箇所。
しかし、自動か手動か、その違いの影響は想像以上。使い心地や家事のしやすさ、衛生面の安心感まで大きく変わります!
リフォームのタイミングはこうした設備を見直す絶好の機会。
自動水栓は非接触で清潔・節水が叶い、快適な暮らしをサポートしてくれます。
一方、手動水栓はコストや操作の自由度に優れ、長く安心して使える選択肢。
どちらが正解というわけではなく、家族構成やライフスタイル、優先したい価値観によって「最適な答え」は異なります。
「水栓選び」といった小さな選択の積み重ねが、暮らしの質を大きく変えるもの。あなどれない水栓選び、じっくりと検討してみてくださいね。
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