トイレの「最上級ライン」商品だけを比較しました!

毎日必ず使う「トイレ」は、暮らしの快適さに直結する場所。
「やっぱり、家のトイレが一番おちつく」なんて感じる方は多いのではないでしょうか?
こういった背景もあり、トイレの機能は日々進化中。
トイレに求めるものは、以前より変わってきています。
便利な機能だけでなく、心地良さや負担を減らしてくれることもトイレ選びのポイントに。
こうした求められる機能は各メーカーの最上級ラインに充実。「タンクレストイレ」への支持が高まっています。
今回は、そんな「最上級ライン」のタンクレストイレだけをあつめて、各メーカーの特徴をご紹介します。
暮らしにあった「次のトイレ」選びにお役立てください。
INDEX
比較する水まわりメーカー&商品はこちら!
水まわりメーカーではグレード別にトイレの種類(商品名)が分かれています。
今回のコラムではきがえる水工房で施工数の多い人気商品に絞り、上級グレード商品をご紹介します。
TOTO「NEOREST(ネオレスト)」

トイレといえばTOTOというイメージをお持ちの方は多く、長く支持されているシリーズです。
ネオレストの中でもデザインの種類が多く、個性的なハイデザインの商品から、親しみやすいデザインの商品まで、お好みに合わせたトイレを選べます。
リクシル「SATIS(サティス)」

ネオレストと比較検討する方も多い、リクシルの「サティス」。
近年には「洗浄機能」を強化した上位グレードが増えるなど、ネオレストとの違いがよりわかりやすくなりました。
サティスの中でもデザインの種類に幅がありますので、デザインと機能のバランスをご確認ください。
パナソニック「アラウーノ」

その名の通り、トイレが自らを洗う「アラウーノ」。
トイレに洗剤を入れておくだけでOK、全自動で便器内を泡で洗います。
「トイレ掃除が楽になる」と、発売から支持されている商品です。
TOTOやリクシルとは便器の素材が異なる点や、カジュアルなデザインなど、方向性の違いが顕著なアラウーノ。
トイレ検討の際は、違った視点で比較検討ができますよ。
そもそも、タンクレストイレとは?

タンクレストイレとは、その名の通り「水をためるタンクがないトイレ」のことです。
馴染みのあるトイレの形といえば、水を流すたびに便器後方のタンクから水を流して、手を洗えるタイプ。ちなみに、このタイプのトイレはまだまだ健在です。
一方で、タンクレストイレでは家庭の水道管から直接水を流す仕組みを採用しています。
そのため、トイレ自体のサイズがコンパクトになり、圧迫感のないトイレ空間づくりができるのが特徴です。
マンションでは特にトイレスペースが限られていることが多く、タンクレストイレにすることで、広く感じるトイレ空間が人気です。
また、タンクレストイレでは、連続使用ができます。
タンク式では、一度水を流すとタンクに水が再びたまるまで次が使えませんが、タンクレスならその待ち時間が不要。家族が多い家庭や来客時にも便利です。
さらに、デザイン性にも優れていることが、人気の理由でもあります。
すっきりとした見た目は空間全体を洗練された印象にしてくれますよ。
「予算の都合がつくならタンクレストイレにしたい」という声は非常に増えてきました。
やはり、タンクありトイレとの金額差はありますので、その点が上級クラスである理由でもあります。
ただし、水圧が弱い住宅では設置が難しいケースもあります。
設置前には水圧条件の確認が必要です。
また、タンクレストイレは停電時や断水時には通常通りに使用できないことを知った上で、検討されると良いでしょう。
こうした際の対応方法も製品によって異なるため、選ぶ際には事前チェックが大切です。
日々の使いやすさとデザイン性を両立していることもあり、各メーカー「タンクレストイレ」のシリーズを充実させています。
タンクレストイレにすると手洗いはどうする?

タンクレストイレにすると、おなじみだったタンク上での手洗いスペースがなくなります。
タンクレストイレを検討する際に、盲点になりがちな「手洗い器」の存在。
タンクレストイレにするならば、「手洗い器をどこに設けるか」も大切な検討ポイントになります。
一般的な選択肢としては、トイレ空間内に別途手洗い器を設置するスタイルです。
壁付けのコンパクトなタイプから、キャビネット付きで収納力のあるものまで、バリエーションも豊富。
限られたスペースでも圧迫感を抑えつつ、インテリアに調和するデザインを選べば、使い勝手と美しさを両立できますよ。
リフォーム時でも設置できる手洗い器なのか、その設置方法にはご注意ください。
また、手洗い器の設置場所は、動線や水ハネのしやすさなどにも配慮したいところ。
便器の横や正面に設ける配置が一般的ですが、来客の多い家庭では、清潔感を保ちやすい位置に設けるのもおすすめです。
最近では、省スペースながら高機能な手洗い器も多く登場しており、トイレ空間全体の雰囲気に合わせて選ぶ楽しさもあります。
タンクレス化を機に、トイレ全体のデザインや使いやすさを見直すきっかけにしても良いですね。
最上級ライン『ならではの特徴』を比べてみました!
では、ここから最上級ラインのトイレをメーカー別にご紹介します。 それぞれの商品がもつ見逃せない特徴をピックアップ。 是非、比較検討の際にお役立てください。
TOTO「NEOREST(ネオレスト)」のチェックポイント
ネオレストの中でも種類あり
ネオレストといってもその中で実は大きく6種類あります!
きがえるで人気なのは、ASタイプまたはRSタイプ。
こちらの商品です▽▽▽


また、2025年8月に発売予定の新タイプ2種類も加わります。
こちらは新機能が追加されます。
ちなみに、RSタイプのような丸みのあるデザインはありませんので、ご注意ですよ。


他にも、ネオレストの最高峰NXタイプや、ニッケルやブラックといったアクセントカラーデザインを選べるLSタイプもあります。


TOTOといえばの特徴「きれい除菌水」がトイレでも活躍

TOTOのキッチンやお風呂でも使われている、きれい除菌水=除菌成分を持つ水(次亜鉛素酸を含む)が、もちろんトイレでも使われています。
自動できれい除菌水を吹きかけるので、トイレ全体の汚れを防ぎ、きれいな状態を保ちやすくします。
トイレの使用後に「プシュー」といった音が聞こえますが、その時にきれい除菌水が使われていますよ。

具体的な汚れ防止の効果として、「黒ずみ」を抑える効果が期待できます。
日頃のお手入れの負担が格段に減るので助かりますよ。
あらゆる部分を「きれい除菌水」で掃除
きれい除菌水は便器の内部だけでなく、実はあらゆる部分を除菌しています。


その除菌システムはトイレを使う前から始まっており、便器内にミストを吹きかけて使用していない時も健気に除菌し、汚れを防いでいます。
そして、トイレの使用後は便器内の洗浄・脱臭だけでなく、便座の漂白・除菌、さらにノズル・便器内の除菌まで行っています。
また、留守や就寝中など比較的長い時間、トイレを使用していない時でも、きれい除菌水を吹きかけて自動で除菌しています。
誰も入っていないトイレから物音が聞こえるのはこのための可能性も。
いつ使っても清潔な状態なのは助かりますね。
こうしてネオレストは24時間365日、せっせと除菌し続けてくれる頼れる存在。
自分ではなかなかここまでお手入れはできませんよね。。トイレの清潔さキープは丸ごとネオレストにお任せしちゃいましょう。
自分で掃除も、もちろんしやすい


ネオレストではフチなしウォシュレット採用(一部機種のみ)なので、ウォシュレットと便器の拭き掃除も一拭きでお手入れ可能です。
タンクありトイレでは、ウォシュレットと便器が一体になっていないことが多く、どうしてもつぎ目や段差が多く、正直拭き掃除がしづらいですよね。
こういった拭き掃除のしやすさもタンクレストイレのメリットです。
実際にネオレストLSを選んだ理由として「つぎ目のない便器」を選んだ方が多く、この拭き掃除問題解決を重要視している方が多いことがわかります。
トイレで空間をあたためます

冬のトイレは寒く、体に大きな負担がかかります。中にはストーブといった暖房機器をトイレ空間に設置しているというお声も珍しくありません。
そんな寒さ対策もトイレ本体で解決するのがネオレストです。(AS2タイプのみ)
暖房機能でトイレ室内をあたため、設定した時間に作動する「タイマー機能」や自動で作動する「冷え込み防止」機能もあります。
見落としがちな機能ではありますが、あると便利な機能なのでこうした細かい機能にも注目してみてください。
機種によっては機能の有無が異なる場合もあり、どの機種にするべきか悩んだ際はこうした機能で選んでも良いですね。
2025年8月にネオレスト新機能追加!
トイレに行くだけで健康チェックができる、新しいネオレストが2025年8月に発売になります。
ちょうどトイレの検討をしていたという方は、新機能についても要チェックです。


大きな特徴として「便スキャン」機能がトイレ本体に追加されました。
便スキャンとは、便スキャンセンサーで落下中の便をスキャンし、便の形(硬さ)色・量を自動で計測するというもの。
スキャンセンサーが自宅のトイレに備えているという、高機能な仕様になりました。


これまで自己判断のケースがほとんどだった、排便による健康チェックが、こうした機能で客観的な判断も可能になる点は大きなメリットなのでは?
その正確性等は発売以降に実感ができますが、ご興味ある方はこちらの新機能を備えたネオレストも要チェックです。
リクシル「SATIS(サティス)」のチェックポイント
サティスの中でも種類あり
リクシルのタンクレストイレ「サティス」には3種類のタイプがあります。
1つ目は、サティスの中で最上位の「サティスX」、そして2つ目は「サティスG」、3つ目は「サティスS」です。
3種類で付帯機能やデザイン、価格が異なりますのでご注意ください。



洗浄力強化の「サティスX」
長らく「サティスG」、「サティスS」の2タイプだけだったサティスですが、トイレ自体がお掃除する「サティスX」が加わりました。
パナソニック・アラウーノの特徴でもある自動洗浄のような、洗浄機能が強化されたサティスX。
その特徴ですが①「極みトリプル水流」。
便器内を3方向の水流で後方や上部までしっかり洗い流します。
タンクレストイレでは、一方向から渦を巻くように、水が流れる仕様が多く見られましたが、3方向からしっかり流す仕様はサティスXならではといえます。

特徴②は「ノズルオートクリーニング」&「シャッタークリーニング」。
トイレ使用後にノズルを従来の2倍以上の水で強力に洗い流します。
さらに、ノズルシャッターも水でしっかり洗い流す仕様に。
節水志向のタンクレストイレには珍しい、水をしっかり使って十分に洗い流す仕様です。
TOTO・ネオレストのような清潔感を重要視する方には特に注目の機能です。

特徴③は「泡クリーン」。
たっぷりの泡を便器内に行きわたらせ、つけおきし、便器内を綺麗な状態に保ちます。
この機能は、毎日同じ時刻に作動が可能なので、就寝時や外出時でも泡クリーンをしておけます。

こうした、ネオレストやアラウーノの機能を組み合わせたのが「サティスX」です。
清掃性で他メーカーと悩む場合は、サティスXで比較検討をおすすめします。
リクシルだけの知っておきたい特徴

温水便座を使用する時に、リクシルのトイレでは「おしり専用」と「ビデ専用」のノズルが2本あります。
実はTOTOとパナソニックでは「おしり用」と「ビデ用」の使い分けはなく、1本だけなんですよ。
お手入れ時でないと2本同時には見られないので、「知らなかった」というお声が多いポイントです。
ちなみにノズルが1本でも、しっかりと洗浄されるので使用上は問題ないという認識が各メーカーでされています。
「ノズルを分けていた方が安心!」という女性のお声は多く、この点がトイレ採用の決め手になる方も珍しくありません。
これは、タンクレストイレ以外のリクシルトイレに共通するポイントですので、リクシルのトイレ検討の際には、覚えておきたいポイントです。
トイレも色で選ぶ時代

「サティスX」、「サティスG」ではシックなカラーのトイレが揃っています。
カラーの種類は「ノーマルブラック」「ノーブルトープ「ノーブルグレー」を用意。
トイレといえば長年、各メーカーにてホワイト、ベージュ、ピンク、ブルーといった定番色のみの取り扱いが多かったのですが
リクシルでは近年、こうしたカラーを取り扱うようになりました。
TOTOやパナソニックではこのような本体カラーの取り扱いはありません。
ちなみに、トイレフタのデザインや、アクセントでカラーを取り入れるといった仕様はありますよ。
トイレ本体のカラーでこだわりたい場合にはサティスを要チェックです。
パナソニック「アラウーノ」のチェックポイント
タンクレスのアラウーノは2種類あり
他メーカーのように、パナソニック・アラウーノの中でも2タイプ(タンクレス仕様)のモデルがあります。
その種類には「アラウーノL150シリーズ」「アラウーノS160シリーズ」があり、基本的な機能は同じですが、細かい付帯機能が異なります。
上位モデルの「アラウーノL150シリーズ」では、便フタの色柄を選べるのが特徴。
フタだけに色柄が入っているのは、アラウーノL150シリーズだけです。


続いてこちらが「アラウーノS160シリーズ」
ホワイトデザインのL150シリーズと外見はほぼ同じようなデザインです。
付帯機能や色柄の内容で、比較してみてください。

流すたびにしっかりお掃除
アラウーノのトイレでは流すたびに、「2種類の泡」と「パワフルな水流」でしっかりと自動でお掃除してくれます。
このお掃除機能がやはり、アラウーノの魅力。
とはいえ、リクシル・サティスでも泡でのつけおきといった、泡で洗う機能が追加されました。
こうしたこともあり、他メーカーのお手入れ性とはしっかり比較しておきたいですね。
また、アラウーノの便器内では常に泡が残っている状態です。その為、トイレ使用時の飛び跳ねを防ぐ効果も期待できます。
パナソニック・ショウルームの使用可トイレでは、アラウーノが設置されているので使用感を試されるのもおすすめです。


アラウーノは陶器ではありません
TOTOやリクシルの便器は「陶器」ですが、アラウーノは「スゴピカ素材(有機ガラス系)」を使用。
パナソニックのお風呂やキッチンでもお馴染みのスゴピカ素材をトイレ本体に使用しています。
トイレにおけるスゴピカ素材は、水アカをはじき、汚れがつきにくいといわれています。
見た目だけでは、スゴピカ素材と陶器製のトイレとの違いは見分けが正直、難しいです。
中には、スゴピカ素材は陶器よりも耐久性の点では劣るのではないかという意見もあります。
強くこするなどにより傷がついたり、長期間使用することによる劣化による、汚れが落ちにくいといったことは考えられるでしょう。
アラウーノを採用の際は、陶器製のトイレではないことを覚えておいてください。

きがえるからのアドバイス!上級ライントイレならではのメリット
以上、各メーカーの最上級ライントイレをご紹介しました。
気になるトイレは見つかりましたか?
住まいの中で、意外にも「もっと早く変えればよかった」と言われるのが、トイレです。
ちなみに、トイレは体との相性で選んでみるのもおすすめです!
便座のフィット感や温水洗浄便座の使い心地は個人差があり、使い比べてみるとなんとなくその違いがわかります。
各ショールームの使用可トイレにて実際に使用をしてみてください。
または外出先のトイレがどのメーカートイレなのかを確認して使うこともおすすめです。
こうするうちに「私は⚪︎⚪︎派!」がわかってきますよ。
日々の些細なストレスが積み重なる中で、トイレが快適であることは、想像以上に大きな意味を持ちます。
清潔さ、掃除のしやすさ、節水、安心感。
自分や家族にとって「何を優先したいか」に合わせて、次の一台を選んでみてはいかがでしょうか。
その選択が、これからの暮らしの質を確実に変えていくはずです。
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